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ロシアの森の恵みと香りがとけこんだ “ハンターウォッカ”新発売 [ウォッカ談義]

株式会社プロムテック・ビズからのお知らせ   New Release “HUNTER VODKAfrom Promtec-BIZ

ロシアの森の恵みと香りがとけこんだ

ハンターウォッカ(Okhotnichya) 輸入復活-新発売

Hunter trim by KCP.jpg

株式会社プロムテック・ビズは2015820()からロシアの“ハンターウォッカ”を新発売します。

多彩な植物・香辛料を漬け込んだ浸酒をウォッカに加えて作られた個性豊かなフレーバーウォッカです。

昔、ロシアの猟師が皮袋にウォッカを入れて腰にさげ、狩猟しながら何日も森を歩き回っているうちに皮袋に木の葉や実が入り込み、いつのまにかすばらしい香りと色がついたウォッカになっていました。ハンターウォッカはこの逸話に基づいて1931年ソ連で生産されたウォッカで、そのまま新生ロシアに引き継がれております。

ソ連時代には東京新橋の「ベリョースカ白樺店」により日本に輸入され好評を博しておりましたが、ソ連崩壊後しばらくしてから輸入が途絶え「ベリョースカ白樺店」も閉店し市場から消えていました。今回10数年ぶりの復活輸入です。

原料・製法: 最高級エチルアルコール+軟水→白樺活性炭でろ過したウォッカに、オホートニチャ浸酒(生姜・コーヒー豆・アニスの実・クローヴ・アンゼリカの根・タチキジムシロの根・黒コショウ・唐辛子・ネズトショウ・乾燥オレンジピール・乾燥レモンピールをスピリッツに漬けたもの)、ぶどうブランデー、微量の砂糖、カラメル色素を加えています。

 

 

アルコール分: 40%

容器容量:   500ml

価格: オープン(業務用は下記へお問合せください

弊社のオンラインショップヴォードチカでは1本バラ売り=税込み1998円+送料

■プロムテック・ビズ ホームページ (オンラインショップ “ヴォードチカ”)

http://www.promtec-biz.co.jp

 

お問合せ先:株式会社プロムテック・ビズ TEL03-5347-0392 遠藤洋子(代表)


モロゾフウォッカのこと [ウォッカ談義]

私は日本ではなじみの少ない本場ロシアのウォッカをほそぼそながら一生懸命もう20年近くも輸入しています。小さい会社なので華やかな宣伝活動もできないのですが、たった一度だけ7年ほど前に会社設立15周年記念として青山のロシア料理店テアトロスンガリー青山(その後閉店、今はありませんが)で自社主催の「ウォッカ展示試飲会」を開催したことがあります。自社他社が輸入したロシアウォッカはもちろん全て、さらにまだ日本に輸入されたことのないロシアウォッカも過去に輸入されて終売になったウォッカもたくさん並べて自由に試飲していただきました。

 その時ご参加くださった洋酒ライター石倉一雄氏15周年祝いも兼ねてと変わったボトルのウォッカを1本展示試飲用に寄贈してくださいました。名前は「モロゾフウォッカ」。ボトルのカーブ形状もおもしろいけれど栓の上に真鍮の注ぎ口がついているのが目立ちます。しかしそれは注ぎ口としては役にたたず、ただ栓の上にかぶせてあるというか軽くおいてある飾りなのです。MorozoffVodkaBottle.jpgMorozoffVodkaCap.jpg(写真)

 その日の展示会終了後、私は底の方に5-6センチほどウォッカが残ったそのボトルを自社に持ち帰り「プロムテック・ビズ ウォッカコレクション」(といっても事務所の戸棚に収まる程度の旧ソ連地域のウォッカたちのことですが、-写真)に加えました。vodkacollection.jpg

 この変わった真鍮の栓カバーはいったいなんだろうと思いつつ、今もそこに置いたままにしてあります。

 

 先日、ようやく時間みつけて久しぶりに本屋に行き「酒読み」(社会評論社 ほろよいブックス 文学と歴史で読むお酒)を買いました。 20人あまりの執筆者が主に歳月を重ねた酒の話題を書いておられます。「現代(いま)につがれるその一杯 戦後の酒と人」の章に石倉一雄氏の「グラスに映った残像から」というエッセーがありました。

 そのページを開くとタイトルの下になにやら見覚えのあるあのボトルのシルエット!

 エッ?と思って読み進むとなんと7年前にいただいたモロゾフウォッカと石倉氏が出会ったいきさつが詳しく書いてありました。ただ、その出会いからどのようにして石倉氏がその1本を入手するにいたったかは書いてありませんが、ともかくそんな希少価値のあるものを私がいただいてしまったのだ・・・とあらためて深く感謝。

 石倉氏も当初あの真鍮のギリシャの水差し風飾りの意味がわからなかったけれど、今、昭和40年ごろ洋酒愛好家が自宅のインテリアとして購入したホームバーセットブームに注目するに至ってようやく合点がいったそうです。

 当時売り出された「モロゾフデラックスホームバーセット」の写真の中であのギリシャ風水差し飾りは見事に栄えていい雰囲気をつくっていました。きっとそのセットを買った人は会社の同僚や部下を自宅に招いた時、それを見てもらいながら「ねえ、何にする?」と得意げにドリンクを選ばせることに無上の喜びを感じていたのだろう、と私も思います。

 

 私はあらためて7年以上自社戸棚に放置してあったそのウォッカを取り出してよくよく観察しました。

 「モロゾフウォッカ」という名称からどうしてもロシア産のウォッカをイメージしてしまう方も多いでしょう。私もそう思っていました。

ところがこれは数少ない日本の国産ウォッカのひとつなのです。

ラベルには次のように書いてあります               MorozoffVodkaLabel.jpg

           MOROZOFF VODKA

              モロゾフウォッカ

              スピリッツ  700ml 60%

              山梨県石和市郡 モロゾフ酒造株式会社

 

 ちなみにこのモロゾフ酒造株式会社というのは、現在のモンデ酒造株式会社さん(以下敬称略)の前身です。

この会社は昭和27年に東邦酒造株式会社という社名で創立、昭和35年にモロゾフ酒造株式会社に改称、さらに昭和42年にモンデ酒造株式会社に改称して現在に至っています。創業以来山梨県石和にあり、今は山梨産ブドウでつくるワインが主要製品ですが、創業のころは支那酒(中国酒)、ウォッカも造っていました。モロゾフウォッカは同社が東邦酒造時代に製造発売開始したウォッカの商品名で、その後同社はこの商品と同じ名前モロゾフ酒造に社名変更したようです。私が石倉氏からいただいて持っているモロゾフウォッカにはモロゾフ酒造株式会社と明記してありますから昭和35年から昭和42年の7年間に製造発売されたものに違いありません。

 

 私はそのモロゾフウォッカのボトルを布巾で丁寧にみがいて、ギリシャの水差しもまた栓の上にかぶせて、再び我が「ウォッカコレクション」の棚にもどしました。そこに並ぶ現代のロシアウォッカの中でモロゾフウォッカは独特のレトロな雰囲気で異彩を放って鎮座しています。

 

 私は急にモロゾフという名前に興味をもち、自宅で主人の蔵書から「大正15年の聖バレンタイン-日本でチョコレートをつくったV.F.モロゾフ物語」(川又一英著PHP研究所)をひっぱりだしてもらって読みました。そして、神戸の有名な洋菓子メーカー「モロゾフ株式会社」も山梨の「モロゾフ酒造株式会社」も、日本人が設立した会社であること、両社は社名が同じだけでまったく関係ない会社であることを知りました。しかし、その両社のかげに、ロシア革命時に亡命して日本に定住した白系ロシア人モロゾフ家の人々の活躍と存在、この「モロゾフ」という名前自体が大きくかかわりがあったことも知りました。この亡命ロシア人家族の波乱に富んだ苦難の人生、にもかかわらず誠実な正直な生き方を貫いたことに非常に感動しました。モロゾフ一家は有名な「モロゾフ」とは別に神戸に自分の洋菓子メーカーを設立し「コスモポリタン洋菓子店」として高品質のチョコレートキャンディなどをつくって人気を博したいきさつも詳しく書かれています。

ちなみに、インターネットで調べたその後の情報によると「コスモポリタン洋菓子店」は平成18年三代目V.モロゾフが時代の流れにマッチしなくなったと廃業を決意したそうで残念ながら今はありません。

                                    ヴォードチカ店長

 

酒田ケルン 店内の黒板にご注目 [ウォッカ談義]

母の郷里、山形県の酒田に2年ぶりに行きました。2年前には日本バーテンダー協会庄内支部相談役井山計一氏のご依頼で光栄にも「ロシアウォッカセミナー」として当地の業界の方にお話させていただいたことがありお近づきになりました。井山氏はご存知ウォッカベースカクテルの定番「ユキグニ」で1958年寿屋のカクテルコンクールで一位を獲得した著名なバーテンダーのお一人です。今年、米寿とのことですが、なんのなんの今もカクシャCIMG0498-Omotenashi.jpgクとして若さいっぱいにシェーカーを振っておられます。やはりここを訪問したからには、まず「ユキグニ」を、それから冷凍マッカランをつかったハイボールを作っていただき、井山さんのお話をききながらおいしい楽しい時間を過ごしました。CIMG0496-kokuban.jpg

さて、ここを伺うといつも感心するのはカクテルだけではありません。井山さんが自筆でお書きになる黒板のことばです。世相を非常にすばやく反映する句が書いてあるのです。2年前の9月には「どじょう」でした。そして今回は「おもてなし」です。

縁には何よりだいじなおもてなし

う~ん、さすが! 

定期的に更新しているわけではなく、世の中の出来事でなにか感じた時に書き替えるのだそうです。次にうかがう時が楽しみです。                    ヴォードチカ店長    

 

 


ロシアウォッカセミナーレポートできました! [ウォッカ談義]

3月のFOODEX(国際食品・飲料展2013)の出展者セミナー「ロシアウォッカセミナー」のレポートができました。

第一部 ロシア国営企業FKPサユーズプロドインポルトから招いた講師によるレクチャー(ウォッカの製法など)

第二部 日本で買えるロシアウォッカほとんどすべての商品説明と試飲

を11ページのレポートに編集しました。こちらをクリックしてください。

                                                          ヴォードチカ


BARやまざき の思い出(読売新聞記事にちなんで) [ウォッカ談義]

10月22日から26日の4日間、読売新聞の夕刊「しあわせ小箱」のコラムに「最高齢バーテンダー」というタイトルで札幌ススキノにある「BARやまざき」マスター山崎達郎氏のことが連載されました。日本バーテンダー協会によると、日本最高齢のバーテンダーだそうです。92歳で週3日、お店にでていらっしゃるとのこと。

Kirie-Mr.Yamazaki.jpg実は私も5年前主人と札幌の親戚夫妻と夕食を共にしたあと「いいバーがあるから飲みに行きましょう」と案内されたのが「BARやまざき」でした。その日は日本バーテンダー協会(NBA)全国大会が札幌で開催される前夜だったので、お店に入ったらなんとNBAの重鎮がそろって飲んでいらっしゃるじゃないですか!それで、この「やまざき」はプロフェッショナルバーテンダーさん達のメッカなのだと知りました。でも、そんなお忙しい中、山崎マスターは主人と私の横顔シルエットの切り絵を切ってくださいました。左はその時のスナップ写真です。切り絵はバーテンダーとして名を馳せる山崎マスターのもうひとつの得意技です。わずか1分程度で見事に切り抜きます。

Kirie-byMr.Yamazaki.jpg切り絵は2枚重ねて切って1枚はお客さんに渡し、1枚は日付と番号を入れて店のスクラップ帳に貼り付けます。読売新聞コラムによればこの10月24日までに47841人との出会いを切り絵にしてきたそうです。そこで私は自分のオフィスに額にいれて大事にかかげてあった主人と私の横顔のうち自分のをとりだしてスキャンしました。それが右のイラストです。私の横顔には平成19年5月26日 No.39532と山崎マスターの自筆で記録されています。これと同じものがBARやまざきのスクラップ帳に保管されているわけです。なんと光栄なことでしょう!

あの時、BARやまざきでどんなカクテルを作っていただいたかはすみません覚えていません。でも私のことですからきっとウォッカベースの何かをお願いしたと思います。ともかくも初めて訪れたススキノでほんとうに楽しい思い出ができ、その記録がいつもわが社の壁に掲げられています。今週、読売新聞で山崎さんの記事を読んでほんとうに嬉しかったです。これからもお体に気を付けてもっともっと現役を続けてくださること期待しています。                           ヴォードチカ店長


クバンスカヤとコサック兵 [ウォッカ談義]

9月に新発売したウォッカのひとつ”クバンスカヤ”の名称はロシアの地名クバン地方からきています。クバン地方は南ロシアのクラスノダール地方クバン川の流域にあり、風光明媚で肥沃な土地にめぐまれ、ウォッカの原料である小麦畑の広大さは感動的です。必然的に土地のコサック兵たちはその良質な小麦をつかってすばらしいウォッカをつくりました。

Kubanskaya-CDC-small.jpgそれがこの”クバンスカヤ”のもとになっています。現在の”クバンスカヤ”も当時のコサック製法にしたがって作られています。ボトル前面のラベルにある画像もクバン地方のコサック兵をイメージしています。

それではそもそも「コサック兵」とはどんな人々でしょうか?

歴史をさかのぼると長くて複雑なので簡単にまとめてみましょう。

15世紀後半にウクライナ中南部で発祥し、ドニプロ川中流を中心とするザポロージャ地方に根拠地を築いたそうです。私はつい数日前に渋谷のBunkamuraで開催されていた「国立トレチャコフ美術館所蔵 レーピン展」で「トルコのスルタンに手紙を書くザポロージャのコサック」を鑑賞したばかりですが、その絵だけでコサック兵の精神がだいたいわかるような気がしました。手紙を書いている一人の男を屈強な男たちが抱腹絶倒の様子で囲んでいます。これは、コサック兵たちがトルコのスルタン、メフメト4世から「降伏してトルコの臣民になるように」と勧告されたことに対し、極めて辛辣で嘲笑をこめた返事を書いているところだそうです。彼らの表情、しぐさの中にコサックの感性、ユーモア、自由を愛する精神が感じ取られます。この絵のことは「文芸春秋」先月号の口絵でも解説つきで紹介されていて、それを見て以来私も早く「レーピン展」に行きたいと思っていました。

コサックは国に帰属したり、反発したり、複雑な歴史をたどってきましたが、ざっくりとまとめればその土地土地で農耕生活を送りながら、税金免除の代わりに有事にはコサック軍団となって国境防備や治安維持に活躍してきた人々です。発祥し、活躍した土地ごとにザポロージャ・コサック、ドン・コサックのように名前がつけられました。その中でクバーニ・コサックはカフカズ戦争、ロシア・トルコ戦争で大きな役割を果たしました。日露戦争でも活躍したそうです。

コサックダンスにもみられるようにロシアの文化に大きな影響を与えながら発展してきましたが、ソ連時代に冷遇され過酷な運命をたどり滅亡にいたりました。しかしソ連崩壊後、ふたたび復帰運動もおこっています。やはりロシア、ウクライナの歴史のなかで大きな存在だったのだと思います。

コサックが生んだウォッカ”クバンスカヤ”は、「ロシアの秘蔵酒」とたたえれれてきました。

ソ連時代には東京新橋の「ベリョースカ白樺店」、専門商社「ソユーズ」などが日本に輸入してウォッカ市場の小さい日本でもかなりひろまっていた人気のウォッカでした。当時は「普通のウォッカに厭きたピョートル大帝がクバン地方から毎日馬で運ばせた」というエピソードも伝えられ、高級でユニークなウォッカとして特にウォッカ通の皆さんに愛飲されていました。私、ヴォードチカ店長もその一人です。

長い間輸入が途絶えていましたが、9月からようやく当ヴォードチカより発売されています。冷凍庫でキンキンに冷やしてストレートでクイっとやって、「ロシアの秘蔵酒」といわれるわけをさぐってください。

                                                           ヴォードチカ店長


新発売のペルツォフカでブラディメアリー試作 [ウォッカ談義]

Pertsovka-CDC-small.jpgすでにオンラインロシアウォッカショップヴォードチカでご案内しておりますが、当店では9月下旬からロシアの唐辛子入りウォッカペルツォフカとロシアの秘蔵酒といわれてきたクバンスカヤを復活輸入-発売しました。復活というわけはこの2品ともソ連時代に日本に輸入され、かなりの人気を誇っていたにもかかわらず新生ロシアになってしばらくして対日輸出が途絶え、今ようやく輸入復活したということなのです。この銘柄を覚えていらっしゃる方はそう多くないだろうと思っていましたが、思いのほか待っていてくださったかたも多く、好評です。とくにペルツォフカ(写真)は売れ行き好調です。

そこで、このペルツォフカの定番カクテル「ブラディメアリー」を自己流でつくって試飲してみました。プロフェッショナルバーテンダーのようにはいかないけれどしろうとにしてはまあまあうまくできたと思うので結果ご報告します。

 近頃のトマトジュースはほとんど食塩無添加です。そこで私は塩加減から試してみました。結局はお好みで加減すればいいのですが、最初からしょっぱ過ぎても調整きかないのでこんな程度でいかがでしょうか。

100%トマトジュース      100ml        

食塩    ひとつまみ (1/8tspくらい)

氷     グラス半分うまるくらい

ペルツォフカ           35ml

レモンジュース   2-3滴(または輪切り、くし切りをグラスに落とす)

以上をグラスに注いで軽くステアすれば出来上がり。

もっと雰囲気出すには、葉のついたセロリステッィクをマドラー代わりにしてグラスを飾ればとてもおしゃれで香りもスパイシーです。

ちなみにこのレシピですと、ほとんどウォッカのアルコールは感じられません。トマトで中和されるのか酔いも軽くて飲んだあと仕事もできるくらいです。(運転はだめですよ。)今たっぷり2杯飲んだ直後にこのブログ書いていますが...どうでしょうか、少し酔っぱらっているかしら?                                        ヴォードチカ


京都でウォッカ [ウォッカ談義]

モスクワから仕事の相棒兼友人(私と同年代の女性)が来日したので、日ロのばば同志で2泊3日京都旅行へ行きました。彼女とは以前モスクワから中央アジア、アルメニア、リトアニアを二人で旅したことが2回あります。一緒にウォッカメーカーもまわりました。しかし日本で旅するのはこれがはじめて。

で、一日目の夕食は先斗町の川床料理。9月のまだ暑いころでしたが、その日は夕方から晴れて、涼しい風が吹き抜ける川ブチのバルコニーは極めて快適。お料理の名も「お月見会席」で、文字通り上空にはくっきりと半月のお月さま。鴨川ぶちを行きかう車や人をながめ、そのまた向こうの山々のシルエットに心をいやされながらゆっくりいただきました。Nakanishi-front.jpg

そのあとはもちろん先斗町ならびのウォッカバー「ナカニシ」へ。中西マスターには他のところでお会いすることはありましたが、このバーを訪れたのはたしか9年ぶりです。でもおもてにはすぐにそれとわかるマトリョーシカとウオッカ(うちのスタルカも)がディスプレイされているショウウインドウがあって懐かしくてまずパチリ。Nakanishi-Master.jpg

中に入るとマスターのやさしい笑顔が待っていました。そこで、楽しくウォッカ談義しながら相棒(ロシア人のくせに私より飲めない)はウオッカのパインジュース割り、私はストレートなどでいい気持でホテルへもどりました。珍しいウォッカがたくさんあって、もっと強ければいろいろ試せて楽しいのにと思いつつ・・・

Kiev-table.jpgさて、2日目は昼は京都名物お豆腐料理。夕食は京都のロシア料理老舗「キエフ」へ伺いました。運よく加藤社長がいらして歓迎してくださいました。さて、なにを飲もうかと考えたあげくうちの“リモンナヤ”ストレートを注文しました。。“リモンナヤ”はもちろん我が家にもオフィスにもぎょうさんあるけれど、やはりロシアレストランで飲むのはまた格別の味と思うのです。そうしたら社長もうちの“リモンナヤ”をとって我々のテーブルで「カンパイ」してくださいました。さわやかなレモンの香りで旅の疲れもふきとびました。

京都で二晩もウオッカを愉しむことができました。次は桜の季節、紅葉の季節にまた来なければとふたりで誓って東京に帰ってきました。相棒はもうモスクワです。           ヴォードチカ店長

 

 

 

 

 


仙台でウオッカ飲んできました [ウォッカ談義]

6月20日 プライベートで仙台に遊びに行きました。でも、やっぱりウオッカが気になって、ここでもウォッカはしご。

まず夕刻にはリゴレット仙台店で軽い夕食をとりました。ドリンクメニューを見るとウォッカ、ジンなどのハードリカーストレートとともに、ソーダや種々のジュースがリストアップされ「自分でカクテルにしなさい」という表示。う~ん、気が利いてる! ウォッカリストのトップにはなんとわが社のフラグマン!そこで私はフラグマンとトマトジュースの両方をたのみ、ストレートとブラディメアリーの両方を味わいつつ、おつまみに地元塩釜からきたマグロのカルパッチョをいただきました。そのおいしかったこと!

夜になってからは私としては初めて有名な仙台の繁華街国分町に足を運びました。そりゃそうですよね。修学旅行で仙台、松島に来たときはこんなところには連れてきてもらえませんものね。

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東京で銀座三美の菅原社長にあらかじめ教えていただいていた「酒場・門」を訪ねました。創業60年になる老舗のバーです。サブタイトル「陶酔の名所」。

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オーナーバーテンダーの長嶋孝峰氏につくっていただいた「モスコーミュール」はまさしくそのいわれの通りを再現しています。モスコーミュールはアメリカで売り方に悩んでいたウォッカメーカーの人と、同じく販路に悩んでいた銅製マグカップのメーカーとジンジャービアのメーカーが協力して創り上げて以来、世界的に人気の定番ウォッカカクテルになったと言われています。「酒場・門」のモスコーミュールはスミノフウォッカとジンジャービアでつくられ銅製マグカップに注がれます。カクテル制作中の長嶋さんを撮影したのですがマグカップに気をとられてお顔が半分しか出てません。長嶋さん、ごめんなさい。  店内見回すと、とてもアンチークな品々に囲まれ、静かに古い懐かしいアメリカのポップス、ジャズがいい響きで流れています。おとなの雰囲気で、静かにしんみりと飲むところという感じです。下の写真は店内とお店の外観です。

CIMG0215.JPGCIMG0220.JPG

 

 

 

 

 

 

 

東日本大震災以来、はじめて仙台、その翌日松島、釜石を訪ねたのですが、私が歩いた範囲では震災や津波の被害の跡は感じられず、活気を取り戻していました。被害が大きかった地域ではみなさんまだまだ大変なご苦労をなさっていらっしゃること、心の傷も癒えることはないだろうことを知っているのでこんなにおいしいものを食べたり飲んだり楽しくすごさせていただいていいのか、と思いつつ、でも宮城県を旅行することが少しでも活性化に役立つならそれもうれしいことなのでお土産も買って、思い出をたくさんつくって東京に持ち帰りました。被災地の一日も早い復興を願いつつ。

                                                ヴォードチカ 店長


ウォッカの注ぎ口内側のストッバーについて [ウォッカ談義]

Guala of vodka.jpg近ごろロシアでも流行りのプレミアムウォッカにはビンの注ぎ口の内側に白いプラスチックのストッパー(バルブ 写真)がついているものが多いです。弊社プロムテック・ビズが輸入しているロシアウォッカのうち”フラグマン”にもついています。先日フラグマンをお買上いただいたお客様からこのプラスチックの内ぶたがとれないがというお問合せをいただきましたが、それもそのはずこれはとりはずし出来ないようになっているのです。

このストッパーは逆流防止装置で、このボトルに他の飲み物が注入されることを防ぐためについているのです。つまり、ブランドと品質保持のためについているもので、ロシアではГаула (Gaula)またはДозатор(Dozator)と呼ばれています。Gaulaというのはこのストッパーを最初に開発したイタリアの会社の名前からつけられているそうです。

たしかに、ユーザーにとってはちょっと邪魔な存在で、半端に残ったウォッカをもう1本のボトルに集めることもできないし、冷凍庫から出したてのボトルからトロリとなったウォッカをグラスに注ごうとするとスムーズに出ないことがあります。そういう時はもういちど縦にしてから注ぎなおしてください。2-3回繰り返すと必ず出てきます。決して無理にとりはずそうとしないでください。しっかりはまっているのでまわりのガラスが割れる心配があります。

ではゆっくりと注いで、ウォッカをお愉しみください。                  ヴォードチカ 店長


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